熊谷市 中央公園

場所:熊谷市 中央公園(埼玉県熊谷市宮町2-39)

日時:2014年4月20日 午前8:00~10:00

天気:曇り 風速1m

方法:移動測定=地上50cm高、定点測定(15秒間5回の平均)=50cm高、5cm高

機器:ホットスポットファインダー(ポニー工業)Csl(TI)+半導体型光検出器MPPC

 熊谷市役所の隣に位置し、様々なイベントなどにも利用される市民憩いの場所である。旧富士見中学跡地に造られたこともあり、大きな公園で、園内はいくつかのゾーンに分けられている。この日の計測で高い値を示したのは、緑化センターから芝生広場や子ども広場に向かう小道で、定点観測では0.1µsv~0.15usvだった。子ども広場では、てんとう虫遊具で高い値を示した。芝生広場では、老人グループがゲートボールの準備で多くの人が掃き掃除をしており、その合間を縫っての計測だったが、そういった影響からか低い値を示した。移動平均は0.058µsv。その他高い値を示したのは、緑化センター北側のすり鉢状の円形劇場風な場所と池の組石の北端部分。石について、昨年の計測で高い値を示した、熊谷市役所正面入り口に設置されている、「熊谷市役所」と揮毫された花崗岩を計測した。5分間の平均を取ったが0.259µsvと高く、瞬間では、0.475µsvを記録した。スペクトルから見ると原発事故由来の放射能ではなく、花崗岩から放射されるウラン238だと思われる。子どもには近づけさせたくないところだ。

左の写真は、移動時間5秒の平均値をプロットしたもの。紺色は0.06µsv以下で、北東側の芝生広場と南の親水広場は低い値となっている。西側中央に位置する緑化センターの東の小道に黄色のポイントが確認できるが、ここがこの日の最高線量を測定したところ。他にも同じような環境の小道はあるのだが、ここだけなぜ高いのかわからなかった。

右の写真は、熊谷市役所正面玄関の左に設置されている花崗岩に掘られた揮毫。実は昨年、小出先生の熊谷講演会にあわせて、HSFのデモを行った際、中央公園と市役所周辺を計測したパネルを用意した。その際、この揮毫が高い値を示していたため、4/20にも計測した。見にくいが、右のスペクトラムからすると、セシウム134,セシウム137、カリウム40のピークは確認できない。ということは、事故由来でなく自然の花崗岩に含まれる放射線と思われる。それにしても瞬時とはいえ0.475µSvは高い。