国営武蔵丘陵森林公園

場所:森林公園(埼玉県比企郡滑川町山田1920(管理センター))
日時:2014年7月6日(日) 午前10時30分~午後4時30分
天気:くもり 26.1℃ 南東の風1.7m(12時)
方法:移動測定(徒歩・自転車)、地上50cm高、定点測定(60秒間の平均)50cm高、5cm高
機器:ホットスポットファインダー(ポニー工業)Csl(TI)+半導体型光検出器MPPC

 

国営武蔵丘森林公園(森林公園)は、国の明治百年記念事業の一環で開設された大規模公園である。面積は304ha(おおよそ東西1k、南北4k)で、北側の一部は熊谷市となっている。周辺の丘陵地帯はゴルフ場に開発された所が散見され、武蔵野の自然をそのまま閉じ込めたような森林公園は貴重だ。測定に関しては、1日で全体を把握するのは難しく、この日は、子どもがよく利用する場所を選んで行った。また、サイクリングコースの通行止めとなっていた部分と、南側の区域は閉園時間の関係で行っていない。
移動測定の総平均は、0.048μSv/hだった。

 

1.西口駐車場

森林公園を訪れたのは十数年ぶりである。西口駐車場に車を置き驚いたのが、県南や東京などのナンバーが多く、地元が少ないことだ。駐車場の測定では、移動平均が0.051μSv/hだった。続いて、券売機で切符を買い階段を上って行くと、小さな子どもたちはプールを目指しているのか、両親に連れられた子どもたちのわくわく感が伝わってくる。確か、かつてここには東武が経営していた大規模なプールがあったと思ったが、今は跡形もなく取り壊されている。西口広場になっているところか。

 

2.わんぱく広場と水遊び場

まず、大回りに外周を、続いてわんぱく広場の冒険コースを順路に従って測定した。ここは、木製の遊具が自然の地形を活かして24基も設置されていて、開園まもなくだったが、すでにたくさんの子どもたちが遊んでいた。計測に関しては、前日の雨の影響もあり滑りやすく斜面は難渋した。
水遊び場は、小さなお子さんたちを対象とした施設で、たくさんのファミリーで賑わっていた。ここでの定点測定の結果は、ともに低く安心した。

 

3.西口広場とむさしキッズドーム

水遊び場の西に位置するの広大な芝生広場だ。赤い大きなボールを転がして遊んでいる子たちが多い。ちょうど12時を過ぎたところだったので、ここのベンチで昼食とした。むさしキッズドームは、この広場に隣接した、いろんな遊具をひとまとめにしたような巨大施設だ。この2ヶ所でも定点測定をしたが低い値だった。


4.サイクリングコース

※右上の円内部を拡大しました。

西サイクリングセンターで自転車を借りて、線ではあるが全体を把握しようと測定器を自転車に固定。サイクリングコースはなんと17kmにおよぶそうで、カッコいい自転車を持ち込んだロードレーサー風の人たちも多い。この日の測定で最も高い値はこのコース上だった。コースの表情も様々で、周りが開けた場所は低く、鬱蒼とした場所は比較的に高かった。地図上に円で囲んだ部分、特に北側のトンネル2ヶ所は、警告音(0.1µSv以上で鳴るように設定)が鳴った。


5.運動広場とぽんぽこマウンテン

ここまで測定してくると、いささか疲れてきた。しかし子どもたちに大人気のぽんぽこマウンテンは外せないということで、再びサイクリングコースを走り入り口に向かった。駐輪場にはたくさんの自転車が停まっている。ここから8分ほど山道を歩き運動広場に出ると眺望が開ける。ぽんぽこマウンテンでは、たくさんの子どもたちがキャッキャ言いながら跳ねている。楽しそうだ。この手の遊具を目にすることはあるが、こんなに大なものは初めてだ。運動広場はとても広く、山の斜面まで芝生が敷き詰められていて、よく手入れもされている。さすが国営だ。芝生の明るい緑と周り木々の深い緑は、目に優しく癒やされる。測定していて気づいたのだが、ここの平面な芝生広場は、他の場所の同じよな所に比べて若干高かった。地形によるのかも知れない。

 

6.測定結果一覧表

7.定点測定

8.総括
今回の測定場所からという前提だが、放射線は全体的に低かった。滑川町の一般的な公園よりは若干高めだが、熊谷の公園よりは低い。中でも子どもを遊ばせる場所は低く、親御さんも安心できる値だ。ただ、測定できてないところも多いので、引き続き森林公園の測定も行っていきたい。