小鹿野町・秩父市 みどりの村

測定日時:2014年9月15日 11時00分~16時00分

測定場所:みどりの村(埼玉県秩父市、小鹿野町)

天  気:曇り 北東の風1~2m

測定方法:地上高50cmを歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

     自動車道路は車載測定

測定機器:ポニー工業 GPS連動型空間線量率自動記録システム(HSF-1)

《移動測定》  平均空間線量 0.063μSv/h

*地図、表の数値の単位はμSv/h(毎時マイクロシーベルト)です。

*地図中の●は、見やすくするために測定ポイントの1/10を表示していますが、平均値は全測定ポイントで計算しました。

 みどりの村の平均空間線量は0.063μSv/h(以下単位省略)でした。前回測定のミューズパークが0.055、宝登山の0.039(参道を含めると0.049)と比べると、若干高い数値です。

 測定中は、HSFの画面に1秒毎に表示される線量の上下が激しく、平均値以上に高い線量に感じられました。人が出入りしない所、清掃のゆきどかない所、地形の複雑な所などではその傾向が顕著でした。

 村の広場、子供の広場は整備もよくされており、この公園の中では比較的低い線量でした。しかし、アスファルト舗装部分(農業資料館前の自転車乗り場も含む)は、どこもやや高めの空間線量となりました。

 多目的広場は、野外ステージなどもあります。ほとんど使われた形跡もなく、この公園の中で最も高い線量となりました。

《定点測定》

 写真1、2は子供の広場の遊具のそばで測定しました。芝生の小山、じゃぶじゃぶ池等もほぼ0.05前後の線量、中央部分のほうがより低いようです。

 写真3は農業資料館前の自転車乗り場です。小さな子どもたちが自転車を借りて遊んでいました。アスファルト面の線量が高く、子供向けの場所ではないと感じました。

 写真4はフィールドアスレッチクの遊具の昇降口の地面。若干くぼ地で、ぬかるみになっています。このエリアの平均は0.06ですが、ここの線量は少し高く、はっきりとセシウムの存在も確認されました。一見、古くて汚れた木製遊具ですが、それ自体から高い線量は計測されませんでした。

 写真5は村の広場の遊具付近です。地面は土ですが、ここはとても低い線量。中央の芝生部分も0.05以下です。

 写真6は西の展望台ですが、周囲の木に遮られて遠くはほとんど見えません。人もあまり訪れない場所のようです。

 写真7は、キャンプ場から水仙の里に下る道、ここでも若干高めの数値を計測しました。ここから子供の広場までの通路は、こんな感じの数値が続きます。

 写真8は多目的広場の野外ステージ前です。長いこと人が入っていないようです。草もボウボウです。観客席はゆるい斜面に作ってあり、ここは土地が一番低くなっている所です。雨水と一緒にセシウムも集まったものと思われます。

 立ち入り禁止ではありませんが、子供向けの場所ではありません。

《まとめ》

・「子供の広場」と「村の広場」は、埼玉県北部の公園の平均的な空間線量です。