測定日時:2014年10月30日(木) 10時~14時15分
測定場所:森林科学館・こまどり荘と周その辺(埼玉県秩父市中津川447)
天 気:晴れ 東の風1m
測定方法:地上高50cmを歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
測定機器:ポニー工業 GPS連動型空間線量率自動記録システム(HSF-1)
秩父郡のいちばん奥、中津峡「森林科学館・こまどり荘」周辺の測定です。秩父市の直近の測定によれば、50cm高の空間線量が、こまどり荘0.078μSv/h(以下単位省略)、仏石山トンネル付近0.093とあったので、大滝地区とほぼ同じと予想して出かけました。
ところが、HSFで測定すると平均線量が0.055、これまで測定してきた埼玉県内の公園と変わらない数値です。
こまどり荘周辺の0.07台はアスファルト道路です。アスファルト部分はここに限らず、周囲よりも高めです。(秩父地方庁舎のモニタリングポストはその典型)
森林科学館前の前庭などは、0.05前後です。こまどり荘を整備している人の話によれば、ここは長野に近く、気流も天候も秩父や大滝とは違う。3.11の後も除染などはしたことはないとのことです。
森林科学館からふれあい橋を渡りハイキングコースを進むと、水辺の広場に出ます。さらに木道、河原、山道を進むと中津川村キャンプ場に着きます。
途中に林間広場という用途不明の斜面の草地がありました。
キャンプ場からもどり、今度はこまどり荘のそばから、炭焼き体験の炭窯までの急峻な山道を息を切らしながら登りました。その間30分、ところが、帰りは別のルートで緩やかな下り道を10分。いったいあの登り坂は何だったのでしょう?
写真1,2はいずれも森林科学館です。
写真3は、森林科学館前の河原です。数値は石・岩の自然放射線の影響が大きいようです。
写真4は、水辺の広場に降りるところにあります。斜面の下、苔むした場所で、いかにも高い数値が出そうな感じでしたが、平均的な線量でした。
写真5 森の中の木道から降りた場所、落ち葉が厚く積もっていて、湿地っぽい場所です。木道を降りた場所では、セシウム由来と思われる若干高い数値を測定しました。
写真6 中津川村キャンプ場です。場内を一回りしましたが、どこも0.04から0.05の範囲でした。周辺施設のなかでは最も低い線量でした。
写真7 こまどり荘のところから、急峻な坂道(30~40分)を歩きました。つづら折のきつい坂道でした。途中の山道は非常に低い線量でしたが、炭窯は0.07前後と、少し線量が上がります。降った雨が集まって流れ落ちてくるような場所でした。周辺施設の中ではここがいちばん高い線量です。
写真8 森林科学館から20分ほど車を走らせ「学習の森」を測定しようと「大若沢休憩所」まで行きました。しかし、がけ崩れ等でどこも通行止め、測定をあきらめて戻りました。
中津峡は、埼玉県北部の平均的な空間線量でした。熊谷や深谷にいるのと同じです。
山間部に入るにつれて空間線量が高くなるということではありませんでした。後日、小鹿野の299号線を志賀坂峠までを車載測定しましたが、ここも特に高くはありません。放射能汚染は、平地、山間部は関係ないようです。
中津峡の紅葉はきれいでした。水もきれいでした。
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