行田市 さきたま古墳公園

測定日:2015 年1 月12日(月) 9時~10時30分
天 気:晴れ 北西の風10m
測定地:さきたま古墳公園(行田市佐間、埼玉) 
測定方法 地上高50cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

K夫妻が担当した11日のさきたま古墳に引き続き、隣接するさきたま古墳公園を計測しました。最近整備された公園ですが兎に角広い、駐車場近くにある新レストハウスと東側の区域あるトイレ一箇所以外は何もない感じです。案内板には、古代の森とか古代の草原とかの表示はあるのですが、樹木なども生育してなくこれからといったところでしょうか。ともあれ子どもたちが思いっきり走り回れる公園でしょう。ということは、犬の散歩にも最適な場所です。至る所に立て札があり「フン」の始末を注意しているのですが、残念ながら何カ所か放置されていました。ヨーロッパかアメリカだったのか忘れたのですが、専用の紙袋と回収ボックスがある公園を思い出しました。


《移動平均0.053μSv/h》
1.移動測定
この日は寒くまた風も強く子どもたちはそれほど遊び回っていませんでしたが、それでもジョギングしている人や犬を散歩させている人がいました。また、ここの駐車場は広いこともあり、休憩しているドライバーも多いようです。この日の移動測定の平均は0.053μSv/hでした。HSFは、1秒ごとの放射線量を測定しています。傾向として北側の内周道路と東側の古代の草原付近は若干高いようですが、そのほとんどをしめる芝生広場は、0.04~0.05μSv/hでした。


2.定点測定(60秒の平均値です)
①駐車場の植え込み

駐車場の移動計測ではそれほど高い値ではなかったので、一息入れようと車に戻るとHSFの値が急に上がりました。そこで最初に定点観測場所と決め60秒の平均化測定をしたところ写真のような値になりました。ここのスペクトルを確認すると、地上付近でも50cmの高さ付近でもセシウムのピークがはっきり確認できます。

②芝生広場

駐車場から約100m程北に移動した場所です。よく手入れがされていて放射線量は高くはありませんでした。ただし、スペクトルを確認するとノイズも見られるようですが、セシウムがやはり確認できます。ここで遊ぶ場合は、放射線量は高くないがセシウム汚染はあることを自覚する必要がありそうです。

さきたま古墳公園では、あと2ヵ所定点測定をしていますが、どこも同じようにセシウムは確認されました。

③内周道路の北側

内周の道路沿いです。この道路は武蔵用水に沿うようにあるのですが、南側(さきたま古墳側)より若干高く移動測定中の感覚では、0.06µSv/hから0.08µSv/hでした。

④内周道路の東側

3.まとめ
3月11日で原発事故から4年になります。埼玉県北部の放射能汚染は、今でもここさきたま古墳公園と同じような状況と思います。定点測定で0.1μSv/hを超えているところもありましたが、これも珍しいことではなく何処でも確認されます。どういった場所が高く、どういった場所がそれほど高くないのか、そういった感覚を身につけることが、福島以降に生きる私たちには必要なのです。