本庄市 本庄総合公園

測定日:2015 年5月6日(水)9:30~12:00 晴れ 微風
測定地:本庄総合公園(本庄市北堀字諏訪台433外)  
測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
 
1.移動測定
 《移動測定》平均 0.057μSv/h(5cm高)

①公園内周      0.064μSv/h(取り付け道路)
②バーベキュー広場  0.044μSv/h
③芝生広場と梅林   0.046μSv/h
④子ども広場上    0.043μSv/h
⑤子ども広場下    0.040μSv/h
移動平均       0.057μSv/h
 
この公園は、繭型のシルクドームと野球場の外にも、広い芝生広場や子ども遊具など大変充実しています。駐車場が広く様々なスポーツイベントが開催されると思われます。この日は、少年野球大会が開かれ、沢山のチームに大勢の応援団(父兄)が熱い声援を送っていました。また、ドッグランやバーベキュー広場などもあります。移動測定は、アスファルト道路や煉瓦タイルの敷石の上も歩いたので若干高めでしたが、それ以外の場所なら高くない数値といえます。
 
2.定点測定(60秒の平均値)

シルクドームと野球場から芝生広場方面へのメインストリート上です。このラインは煉瓦タイルを敷き詰めた敷石が続いており、象徴的な場所として測定しました。高めの数値でしたが、セシウムのピークはなく、主にこの煉瓦タイルからの放射線と思われます。

移動測定で、芝生広場に入る前に、クヌギ林に作られたバーベキュー場と梅林を計測しましたが、放射線量は高くありませんでした。芝生広場では、子どもたちが駆け回っています。

興味ありげに近づいてきた子

「何してるの?」

私、「放射能測ってるんだよ」

子ども、「ふう~ん」

放射線量は低く、安心できるレベルでした。

トンネルの中は、コンクリートに囲まれているケースがほとんどです。試しに測ってみましたが、やはり高い値でした。スペクトルからはセシウムのピークははっきり確認できませんでしたので、コンクリートからの放射線と思われます。原料に含まれる砕石などが原因と思われます。ただ、どこでも均一に出るわけではありません。

ここの子ども遊具広場は大変充実しています。2段になっていて、窪地には大型のユニバーサル遊具やすべり台などがあります。どちらも大勢の子どもたちで賑わっていました。ということで、土砂溜まりなど入念に計測しましたが、何処も低く、心配な場所は見つかりませんでした。ひとまず、安心です。計測途中、沢山の烏が飛んできてびっくり。近くに養豚場か養鶏場があるのか、風向きにより臭いがきつく気になります。
 

今回の測定で、福島由来の放射能がはっきり確認できたのはこの場所でした。雨水や土砂などが比較的溜まりやすいと思われます。シルクドームの裏で少し高くなっているグランドゴルフ場に平行するアスファルト道路の脇です。セシウム134、セシウム137のピークが確認できます。

この周りを入念に調べましたが、ここが一番高く、セシウムの濃縮が起こりやすい場所といえます。4年が経過してセシウム134の数値は1/4まで減少していますが、セシウム137ははっきり確認できます。

3.まとめ
①花崗岩のベンチ

この公園のメインストリートは煉瓦タイルの敷石です。また中央付近には、写真のような花崗岩をくりぬいたベンチがいくつも設置してあります。自然放射線なのですが、福島以後は、公園の設計や材料に気を配ってもらいたいものです。特に花崗岩は、ウランやトリウムなどの放射性物質を含んでいます。よく自然放射線だから安全という人がいますが、できたら避けたいところです。

②総括

花崗岩や煉瓦タイルが沢山使われていますが、そこに気をつければ、空間線量は高くなく、特に、バーベキュー広場と梅林、芝生広場、子ども広場は低い値でした。移動測定で0.14µSv/hを記録しているところがあります。野球スタンドの内野側の外でアスファルトでした。アスファルトにも濃淡があるのが分かります。公園の管理は、大手に委託されているようで、広い割には良く管理されていると思いました。