本庄市 若泉公園

測定日:2015 年6月14日(日)11:15~12:00 曇り晴れ  無風
測定地:若泉公園(本庄市若泉1丁目外)  
測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

1.移動測定
《移動測定》平均 0.053μSv/h(5cm高)
私(測定者:吉田)は、本庄生まれで小さいときに引っ越したのですが、若泉公園のイメージが何となく刻まれています。今回、県北では最後になってしまったのですが、何十年かぶりに訪れました。ネットで調べると、テニス場などは出てくるのですが、公園としては、なかなか引っかかりません。記憶を頼りに訪れてみると、やはり市民の憩いの場でした。この日も沢山の人たちがそれぞれの目的で楽しんでいるようでした。
移動測定は、五州園近くから、元小山川北岸の狭い遊歩道を北西に進み、国道462号をくぐり、せせらぎ広場の先を折り返し若泉第一公園まで戻るコースです。


2.定点測定(地表付近及び地上50cm地点の60秒の平均値)

若泉第一公園の東に位置する幼児向けすべり台です。移動平均とほぼ同じような数値になりました。

この公園は段丘崖の下に位置し、元小山川に沿って造られています。かつては湧き水が豊富で至る所から清水が湧き出ていたと思われます。今は、ポンプでしょうが、せせらぎ広場の真ん中の池からは勢いよく水が噴出していて、花崗岩の水路を流れて池、そして川へと流れています。この日は、子どもたちが何組か、ずぶ濡れになりながら大はしゃぎで水浴びしてました。花崗岩ですから放射線は高めに出ます。児童公園での花崗岩の使用は止めてもらいたいものです。

本庄の有名人といえば、広域合併後は児玉の塙保己一です。国道17号で本庄に入ると「塙保己一生誕地」の大きな表示があります。それまでの有名人というと、石川三四郎が挙げられるのでしょう。彼はアナーキストで明治時代に、幸徳秋水、堺利彦、木下尚江、大杉栄らと社会運動を牽引しました。また、足尾鉱毒事件の田中正造とも一緒に活動しています。大逆事件後はヨーロッパに逃れ帰国後は第二次世界大戦中であっても非戦を唱えていました。地元の偉人としてきちんと顕彰されているのはすばらしいことです。 肝心の測定結果は、安心できるレベルでした。

この公園は、子ども遊具が結構充実していて人気があるようです。その中から砂場を選んで測定しました。測定結果は、安心できるレベルでした。

3.まとめ
公園の崖上は本庄西中学校と本庄西小学校になっています。本庄は、神流川の扇状地端だそうですが、これほどの段差ができるものか疑問が残ります(たとえば断層跡とか)。ともあれその段差に沿うように流れる元小山川と公園は、市民の憩いの場であることは間違いないでしょう。市の管理も行き届いているようで、今回の測定ではホットスポットはありませんでした。埼玉県北部の平均的な数値といえるでしょう。市街地の中の公園ですが「マムシ注意」の立て札があるのには驚きました。