伊奈町 町内3児童公園

測定日:2015 年10月4日(日)10:30~14:00 晴れ  西の風1~2m

測定地:中央児童公園(伊奈町本町1-136)

    津地児童公園(伊奈町栄3-61)

    中島児童公園(伊奈町栄2-88) 

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

 伊奈町の西には、町制施行記念公園が在ります。以下の3公園は、伊奈町の中央に位置する中央児童公園、東部に位置する津地、中島児童公園です。公表されている町の定期的な測定もここで挙げた4公園を測定しています。町の測定は1ヶ所だけの測定です。空間線量の時間的変化を知る貴重な資料だと思います。公園全体をくまくな測定した今回の調査と併せて見てください。

 住宅街の公園で駐車場はありません。測定時には元気のいい小学生が何人か遊んでいました。公園南東側の道路に面したところに排水マスがあり、この周囲が他よりもわずかに高い空間線量でした。公園に降った雨水が集まってくるものと思われます。

 写真1は、コンビネーション遊具の下です。セシウムのピークも見られない低線量です。木がたくさんあり、根元付近もチェックしましたが、どこも低い空間線量で、子供が安心して遊べる公園だと思いました。

 なお、2015/7/2の町の測定では0.055μSv/h(50cm高)です。園内でいちばん空間線量の高い場所で測定していると思われます。

 ここも住宅街の公園で、駐車場はありません。近所の子供だけが遊ぶのでしょう。

 写真2は広場の中央。非常に低い空間線量です。写真3は広場の北側の幅2~3mの芝生帯ですが、ここでやや高い空間線量。グラフには若干ですがセシウムのピークもみえます。広場の雨水がここに溜まるのでしょう。

 とはいえ、全体の空間線量からみて、放射能に関しては問題のない公園です。

 2015/7/2の町の測定では0.058μSv/h(50cm高)。ここもまた園内のいちばん空間線量の高い場所で測定していると思われます。

 同じく住宅街の小さな公園。測定時には、小学生が自転車でやってきて、木登りをして遊んでいました。上記2つの公園同様、放射能に関しては心配のない公園です。

 写真4はブランコの下、土の地面で少しえぐれた場所ですが、セシウムのピークもなく非常に低い空間線量です。

 2015/7/2の町の測定では0.048μSv/h(50cm高)。ここは私たちの測定に近い値がでています。

まとめ

伊奈町全体の傾向を見るために選んだ3公園です。東西に長い町ですが、どこも同じように空間線量が低いという印象を受けました。もちろん4公園を測定しただけで、全体を判断することはできません。線量が低い理由の一つとして、福島第一原発事故後の町の公園管理が行き届いていることもあると思われます。