見沼グリーンセンター(市民の森)

測定日:2016年5月28日(土)11:00~12:15 曇り  東南東の風 1m
         5月29日(日)10:00~12:15 晴れ  西南の風  1.3m  
測定地:見沼グリーンセンター(市民の森)(さいたま市北区見沼2-94)
測定方法:地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

※アルファベットは定点観測場所

1.移動測定 0.056µSv/h
JR宇都宮線土呂駅から東に徒歩10分程度でしょうか、西側の見沼代用水と東側の芝川に挟まれた広大な公園です。北側は市民農園として使われています。グリーンセンターの1階ピロティは、野菜の直売をしている関係で、大勢の方が訪れています。年配の方中心で主に自転車で来ているようです。施設としては温室やリス園がありますが、なんといってもこの公園の特徴は、広大な芝生の広場です。一段下がったところにある市民農園の中央に位置する芝生広場は、北側の植え込みの先がバラ園になっていて、階段を上がったところから俯瞰するとヨーロッパのような雰囲気を醸し出しています。高台にある林間地帯に囲まれた多目的広場も広い芝生の広場です。多目的広場は、両日とも大勢の市民(ファミリー)で賑わっていました。

 

①外周(一部見沼代用水の遊歩道含む)と中央の東西道路 0.061μSv/h

②芝生広場 0034μSv/h

③多目的広場 0.057μSv/h

④北駐車場 0.052μSv/h

⑤多目的広場外周の林間地帯等 0.052μSv/h

⑥南駐車場 0.054μSv/h

⑦見晴公園 0.068μSv/h

総平均 0.056μSv/h

2.定点測定(60秒間の平均)

市民農園の間の芝生広場です。この日は中学生のグループ(おそらく一つのクラス全員かな)が和気藹々とした感じで黄色い声を発しています。測定結果は芝生広場の一般的な数値で問題ありませんでした。

小さなお子さん連れのファミリーは、ほぼこちらの多目的広場で遊んでいます。東側に新設されたばかりか大きなリスの家があること、日陰を作る大木もあり、レジャーシートや簡易テントを設置しやすいこと、トイレの場所や急な階段を降りなくともいい点などがあるようです。測定結果は、下の芝生広場に比べると少し高いですが問題はないようです。

移動測定で警告音の鳴った場所です。この場所は取り付け道路(土を固めたような路面)の路肩で若干低くなっている場所、また植栽の根元付近でもあります。瞬間的には0.1μSvを超えることもありましたが、平均すると下回りました。

ここも移動測定で警告音が鳴った場所です。グリーンセンターのピロティ前ということもあり、私の作業を興味深げに見ているお年寄りが数名いました。自転車置き場への通路でもあり狭い割には人の往来があります。この辺りを入念に測定したのですが、やはり瞬間的な数値でした。測定結果は若干高めでした。

道路を挟んで風車のある見晴公園になります。見沼代用水を越えると小高い山があり子ども遊具や砂場など配置されている小さな公園です。遊具の周りは低い数値でしたが、遠巻きに測定すると少し高い値になりました。

3.まとめ
良く整備された公園でホットスポットはありませんでした。多目的広場の北東、トイレやリスの家の奥の林間に、枝打ちされた小枝や、枯葉、芝生などが大量に置かれていましたので、入念に計測しましたが非常に低い値でした。あと一箇所、多目的広場の南西側の林間にも同じよう場所がありましたが、やはり低い値でした。温室の裏に白い細かな砂、普通の川砂、赤土が区切られておかれている場所があり、興味もあり測定したのですが、放射線量は白い細かな砂>川砂>赤土でした。また、この日、移動測定の最大値は0.212μSv/h、最小値は0.008μSv/hでした。

グリーンセンター内の掲示板に空間線量の結果表示がありました。平成23年7月とあります。放射能汚染の問題にさいたま市などの自治体はどのようなスタンスで対応しているのかわかりませんが、私たちの測定結果からいうと、あまり問題意識はないようです。(吉田)