さいたま市大宮区 大宮公園

 測定日:2016513日(土)10:3014:50 晴れ  南東の風 1m

測定地:大宮公園(さいたま市 大宮区高鼻町4丁目)

測定方法:地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm50cmの定点測定

1.移動測定 平均空間線量 0.045μSv/h

 

さいたま市で最も有名な大宮公園です。園内の歩道は大半が石敷、縁石も石 ということで、HSFがもっとも苦手とする公園です。これらの石の自然放射線が福島第一原発由来のセシウムの測定をじゃまするからです。ということで、極力、石のそばを避けて測定しました。結果、歩道は道の脇の草地や芝地を測定しました。

 

移動測定の平均は0.045μSv/h、石の上を避けた測定です。石の上はどこも0.8~1.2μSv/hですが、これは自然放射線が加算された値です。

 

  

2.定点測定(60秒の平均値) 

駐車場の隅のたまり土です。どこであれ、ある程度の広さの駐車場の隅にたまった土は要注意です。こうした場所の土は測定すれば1000~2000Bq/kgあるのは普通です。

大木の下に落ち葉が深く積もった場所です。いかにもセシウムが出そうな感じですが、実はクールスポット。空間線量は原発事故前(0.03~0.04μSv/h)の値です。そばでは、どこかの幼稚園の子どもがたちが大勢遊んでいました。

動物園の入り口にある、児童遊具場です。全体に砂がまかれており、空間線量も低めです。このあと、動物園に入りましたが、動物園の中はほとんどがコンクリートの通路。空間線量に関しては、児童遊具場と同じで、かなり低めでした。

自由広場は、動物園のとなりの木立の間にあります。とても広くて森の中を思わせます。平日ながら、あちこちでシートを広げるグループが見られました。とにかく、この公園は石の上にいるより、草地の上にいたほうが安全です。

舟遊池の周回歩道です。道の左と右の線量がずいぶん違いますが、0.074のほうはセシウムよりも自然放射線の影響です。セシウムだけみれば、右も左も同じだと思われます。

 3.まとめ

 大木がうっそうと生い茂り今時の公園とは一味ちがった古い公園でした。園内の歩道や広場に敷かれた石の上では、0.1μSv/h以上にセットしたアラームが鳴り続けます。園内に敷かれた石材の自然放射線はけっこう強力です。

 測定中、園内を清掃する職員と話しました。ここでは、たまり土や落ち葉は、ブルーシートの上に集めて、別の場所に運ぶそうです。広い公園ですが、丁寧に管理されているようです。ちなみに、大宮公園と大宮第2・第3公園は管理が別のようです。

 さいたま市の除染基準は、地表1μSv/hと聞きますが、この公園は、石材の自然放射線を別にすれば、非常に線量の低い公園といえます。