蕨市 蕨城址公園

 

測定日:2016年7月10日(日)9:00~9:30 晴れ  無風

測定地:蕨城址公園(蕨市中央4-21)

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

 

1.移動測定 平均空間線量 0.051μSv/h

蕨中央コミュニティーセンターと和楽備神社に挟まれた小さな公園です。子ども遊具はありません。近所の人の散歩コースといったところでしょうか。城址公園の謂われは南北朝時代まで遡り、渋川氏という豪族が、この地に館を構えた跡だそうです。多少石垣が組まれていますが、中途半端な感じは否めません。移動測定の平均は0.051µSv/hと平均的な数値でした。 測定を始めてすぐ気づいたのですが、ヤブ蚊が多いのにはまいりました。だいたいはよく清掃されているのですが、管理の違いからか部分的には手つかずで荒れているところもあります。

 

2.定点測定(60秒の平均値)

このこじんまりした公園で、どうしても目に入る場所です。移動測定でも高い値を記録しました。施設の管理者が雨水処理を目的に、溝の部分に砂利を敷いたと思われます。建物の割にはあまりに貧弱ですが、大方は問題なく排水されていると思われます。測定結果は、放射能の濃縮が多少確認できますが、それほど高い値でもありませんでした。

クローバーが咲いていて、緑に白が混じる芝生広場は気持ち良い空間です。小さなお子さんが父親に連れられボールを蹴っていました。子どもが遊びそうな場所はここくらいで、測定結果は心配ないレベルでした。

 

3.まとめ

思ったより小さく拍子抜けでしたが、歴史の古さは感じられました。裸婦像があり台座に「成年式発祥の地」の文字があります。蕨は、昔から面積が一番小さい市として有名です。改めて歩いてみると、埼玉の他の都市(さいたま市も含め)に比べて空き地がないことに気づきます。人口密度も高く、別の言い方なら都会なのかも知れません。肝心の放射能は県南の平均レベルで、ホットスッポットは見つかりませんでした。(吉田)