朝霞市 滝の根公園

場所:滝の根公園(埼玉県朝霞市溝沼2-1585-2

日時:20161010日 12:0012:40

天気:曇り 微風

方法:移動測定=地上5cm高、定点測定(60の平均)50cm高、5cm

機器:ホットスポットファインダー(ポニー工業)Csl(TI)+半導体型光検出器MPPC

1.移動測定(総平均0.043μSv/h

青葉台公園の西側の城山通りを北に暫く進むと滝の根公園入り口の信号があります。角がとても人気のある「石窯パン工房 サンメリー」というお店です。引っ切りなしに車の出入りがあります。ここを左折し下り勾配がきつくなってきた辺りに滝の根公園の入り口があります。とても狭く見過ごしそうです。地形的には、和光市の柿ノ坂児童公園と同じで、崖を利用して造られた公園です。入り口からすぐ本格的な吊り橋があり渡るのですが、公園のほとんどは斜面林(こんな言葉はないか)となっていて、地面が粘土質のため滑りやすく、結局は木製の階段を行ったり来たりという感じでした。公園内は木で鬱蒼としていて、放射線量は何処も低い値でした。

2.定点測定(60秒の平均化)

この公園は人の溜まれる場所は限られています。鯉が泳いでいて数少ない立ち止まりポイントです。放射線量は若干高いですが、セシウムは確認できませんでした。おそらく近くに埋められ敷石のような役目をしている石からの自然放射線と思われます。

 

この地形を最大限に利用したのが、木製のコンビネーション遊具です。高低差がありますので冒険心をくすぐります。この端に捕まりながら下ったのですが何度も転びそうになりました。放射線量はとても低く安心できます。今までの計測からしてこの手の林の中は低いのですが、ここは粘土質の傾斜地ですので、雨は下に流れてしまうのでしょう。

崖の下に位置する徒歩池には水がありません。崖の上から急峻に落ち込む滝のよな造りになっています。実際、水が流れるのかわかりませんが、警告音が鳴ったので定点測定しました。放射線量は比較的高いのですが、セシウム137は確認できませんでした。石による自然放射線と思われます。

この数値は福島由来でなく、石からの自然放射線と思われます。スペクトルの分析からわかるのですが、公園や道路、大きな建築物、階段などに使われる石からは、高い放射線を計測することが多いです。特に御影石などの花崗岩は見た目の美しさや、堅さ、加工しやすさなどから多用されています。自然放射線だから安全、あるいは放射線だから危険などいわれますが、個人的には石材としてあまり使ってほしくないです。

この公園の一番の目玉なんでしょうか、吊り橋の手前でも定点測定をしました。吊り橋は木製なのですが、手前の敷石がレンガタイルなので多少影響があるかとも思ったのですが、放射線量は低い値でした。

 

3.まとめ

ここはゆっくり散策するような公園ではありません。子どもたちには冒険心をくすぐると思います。しかし駐車場がないので利用者は限定的になると思います。ここも管理の人たちがいて、清掃や枝落としなどしているようです。今までの測定で森や林のなかは低線量でした。これは埼玉県という福島第一原発から200km以上離れた場所で、放射性プルームもそれほど濃いものは来ていないということでしょうか。

4.朝霞市の他の公園

  朝霞中央公園朝霞の森青葉台公園城山公園内間木公園北朝霞公園

5.朝霞市の除染基準 0.019μsv/h