幸手市 幸手総合公園

測定日:201717日(土)13:3015:30 晴れ  微風

測定地:幸手総合公園(幸手市大字木立1779-1)

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm50cmの定点測定

 

1. 移動測定 平均空間線量 0.058μSv/h 

 

放射線の移動測定では、入れない場所(この公園では野球場やテニスコート)を除き、広い敷地内をくまなく歩きます。ある部分では高い数値を記録しても、平均を取ると全体的にはそれほどの数値にはなりません。幸手総合公園の移動平均0.058μsv/hはそれほど高くはないのですが、驚くような高い数値を記録した場所もありました。この公園から出る廃土や枯れ葉は東側に集められているようですが、それほど高い数値ではありません。同じ廃土でも相当の違いを生じるようです。福島原発事故から6年になろうとしています。中川沿いの北側では、警告音(0.1μsv/h以上)が頻繁になったのは意外でしたが、改めて放射能はそう簡単には消えないと、思った次第です。

 

2.定点測定(60秒の平均値)

 人工的なのか歴史的に廃土を小山にしているのか判断がつきませんが、いくつもあったので小山の麓を測定しました。若干高いようですが心配ないレベルでした。

 

廃土や枯れ葉の溜まりなど測定していて、それほどの数値は記録しませんでしたが、ここに来たとき警告音が鳴り始めました。放射能マップでは黄色ですが、定点測定をするとこのような場所もありました。おそらく低くなった所や木の根元に廃土を盛ったと思われます。放射線のスペクトルからもセシウム137がハッキリ確認できます。

 

公園の真ん中にある陸上競技上は一般にも開かれています。トラック内の芝生は養生中ということで入れませんでしたが、トラックを1周してみました。思ったより下がっていないと感じた次第です。

ホットスポットです。幸手市の除染基準は、地上50cmで、0.23μsv/h以上だそうです。市の基準は下回っていますが、この場所には立ち入らない方がいいと思います。テニスコートと隣の海洋センターとの間の狭い場所ですが、廃土と思われます。北側(中川方面)はさほど高くないのですが、南側は狭いエリアですが面で高い数値が確認されました。スペクトルからもセシウム137がハッキリわかります。

 

 

下のグラフが地上付近、上のグラフが地上50cmの60秒間の平均値です。ともに福島の原発事故由来の放射性セシウム137が確認できます。

幸手市の除染基準は下回っていますが、高い数値です。子どもは近づかせないでください。

さくらふれあいの広場は、あまり手入れがされていません。利用者も少ないのかも知れません。大きな石がいくつか配置されていますが、全体的には疎林地帯といったところです。東の隅に築山があり上は四阿になっています。雨水の排水は直に落ちる構造ですが、放射能の濃縮は見られませんでした。そこからトイレまでの路上ですが若干高い数値でした。広場の中は問題ない数値です。

 

 

3.まとめ

 

幸手総合公園は、権現堂堤から続いている場所で周りは工場などの事業所があります。広い公園ですが、駐車場に車を置き休んでいる人ぐらいで、人気はありません。住宅地から離れているからと思います。その割には、清掃や整備している人が多そうで、ひばりヶ丘野球場の裏には軽トラックが何台も停まっていました。しかし、トイレが壊れてたままだったりしています。テニスや野球などの目的以外はあまり魅力が感じられないのかも知れません。

                                      以上

 

幸手市のその他の公園

権現堂公園(4号・3号公園)幸手総合運動公園千塚南公園千塚西公園宇和田公園

※幸手市の除染基準 地表から50cmの高さにおける空間放射線量が毎時0.23マ イクロシーベルト以上であった場合には、幸手市に報告するととも に「市町村によるガイドライン(原子力災害対策本部 平成23年 8月26日公表)」により除染を行うこと。