測定日時:2014年9月24日 10時30分~17時00分
測定場所:蓬莱島、月の石もみじ公園、他(埼玉県長瀞町)
天 気:曇り 北西の風1~2m
測定方法:地上高50cmを歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
測定機器:ポニー工業 GPS連動型空間線量率自動記録システム(HSF-1)
今回の測定メンバーは4人、地元のYさんに案内してもらいました。また、A~Iの測定は、新測定メンバーのSさんが担当、J~Oは小泉ペアが担当しました。
上の地図・表中の数値の単位は、すべて毎時マイクロシーベルト(μSv/h) です。地図中の測定ポイントの●●●●は見やすくするために全測定ポイントの1/5 を表示していますが、平均線量の計算は全測定ポイントで行いました。
なお、宝登山・長瀞岩畳のレポートは、コチラをご覧ください。
写真Bは千葉亭浦の沢です。通りから入ると、そこは別世界、きれいな水の流れる沢です。地元でも知る人ぞ知る水遊び場で、夏は小学生が飛び込みをして泳ぐとか。岩場、水辺いずれも空間線量は低く、名実ともにクールスポットです。空間線量もとても低く、大雨が降れば全体が川になるといいます。セシウムもきれいに洗い流されているのかもしれません。
写真Dは蓬莱島の岩場です。蓬莱島の森の道をクモの巣を払いながら奥まで進むとここに出られます。岩の上の空間線量は、対岸の岩畳と変わりませんが、やはり土が溜まっているところは高く、上のBのポイントではセシウム由来の0.1μSv/h(以下単位省略)を計測しました。森の中の道はかなり荒れていますが、心配になる場所はありませんでした。
蓬莱島から長瀞オートキャンプ場を通り抜けて、歩行者専用の金石水管橋を渡り、橋の下にやってきました。途中の道には立派なヤマカカシにも合いました。SさんとYさんは女性ながら大喜び、私たちは呆然と立ちすくむばかりでした。
ここは地元の子どもの遊び場だそうです。水辺ということもあり、岩の上は超低線量です。HSF でも、0.01 台の計測はめったにありません。ここの岩は然放射線の影響もあまり見られませんでした。
せっかくですから、ヤマカカシの写真も載せておきましょう。ゆうに1mを超える立派な蛇ですw ヤマカカシは毒を持っているそうです。よい子の皆さんは決して棒でつついて、遊んだりしてはいけません。
写真I 地図上では「親鼻橋河原」とありますが、地元の人は「三沢の沢」と呼んでいます。石(砂利)を平らにならした広い河原で、駐車場、キャンプ場、BQ 場を兼ねています。石からの自然放射線の影響もあまりなく、全体が低い空間線量でした。
写真J 右上の写真は県立自然の博物館の道路を挟んで、向かい側、高浜虚子の句碑の前です。公園名「月の石」の由来だそうです。ここは土と芝生です。若干セシウムの影響を受けた数値です。
右下の写真は、河原に降りずに、公園の遊歩道を上長瀞方面に進んだ雑木林の中。9 月中旬、彼岸花に囲まれて測定をしました。地面は土と落ち葉ですが、ここでも若干セシウムの影響を受けた数値を計測しました。雨水の流れ下る場所かもしれません。
月の石もみじ公園には、河原に下る道があり、そこはいわゆる観光地長瀞岩畳とは別の趣の自然の状態の岩畳を楽しめます。線量も低く、自然放射線の影響もほとんどありませんでした。
「月の石もみじ公園」を測定したあと、「上長瀞駅」まで歩き、それから秩父線の線路の曼珠沙華の道を測定しました。測定をしていると、こうした思いもよらぬ景色に出会う。これも楽しみのひとつです。
今回は、長瀞の子どもたちが遊ぶ場所を中心に測定しました。「宝登山」「長瀞岩畳」しか知らなかった私たちには「長瀞再発見」の測定となり、楽しく測定することができました。案内してくれたYさんに感謝です。どうもありがとうございました。
・宝登山と長瀞岩畳、そして今回の測定を終えて、長瀞はセシウムがあまり降らなかったのではないかと感じています。もちろん、これだけ地形の複雑な場所ですから、それなりに濃縮された場所もあるにちがいありません。しかし、これだけ測定しても、自然放射線の影響を別にすれば、0.1を超える場所はほとんどなく、超低線量のクールスポットはあちこちで見つかりました。
・しかし、放射能の低い高いの判断は、それぞれの個人が行うことです。この測定レポートの数値で判断していただきたいと思います。
コメントをお書きください