測定日時:2014年10月19日(日) 10時~12時
測定場所:秩父滝沢サイクルパーク(埼玉県秩父市大滝985番地)
天 気:晴れ 北北東の風1m
測定方法:地上高50cmを歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
測定機器:ポニー工業 GPS連動型空間線量率自動記録システム(HSF-1)
国道140号線の滝沢ダムのループ橋(雷電廿六木(とどろき)橋)を渡り、左にダム湖が見えると正面に大きな看板があります。予め決めていた測定ポイントということで、躊躇なく右に曲がり整備されたつづら折りの道路を上っていくと広い駐車場にでました。この手の施設は初めてですが、ダム湖を見下ろすように山間に造られた本格的なコースで、埼玉だけでなく東京や神奈川などからも訪れているようです。施設は新しく、天気の良かったせいか観光気分での測定となりました。
1.移動測定
大まかに、駐車場、キッズコース、BMXコースと区分けして計測をスタートしました。直前に立ち寄った大滝温泉に比べて高い値がでました。
(1)移動測定の平均(区分け別)
・駐車場 0.083μSv/h
・キッズコース 0.082μSv/h
・BMXコース 0.086μSv/h
(2)移動測定の平均(全体)
・0.085μSv/h
2.定点測定
①キッズコース駐車場(土と砂利)
整備されていて風通しもよく、高台で雨水もそれほど溜まりやすいと思われませんが、高い放射線量を記録しました。
②キッズコースの中(土)
子どもたちが専用ウエアを身に着けコースを走っていましたが、中ほどは周りと比較して低い放射線量でした。
③BMXコース脇(土と草)
移動測定では警告音が頻繁に鳴りました。ここもその一つです。場所はコースの脇白線の外です。
④BMXコース中(土)
専用コースの真ん中です。0.06μSv/h以下でしたので少し救われました。
⑤駐車場(アスファルト)
3.まとめ
今まで、埼玉県北部、比企、秩父地域で、HSFによる測定を行ってきましたが、移動平均で0.085μSv/hと0.08μSv/hを超えたのは初めてでした。直前に立ち寄った大滝温泉では、それほど高い値は記録しませんでしたので、このBMXコースの結果は意外でした。私たちの認識では、地表が土で広く整備された場所は、比較的低い値を示します。
明確なセシウムの濃縮場所もなさそうです。3.11の福島原発事故で飛散した放射性物質は放射性プルームとなり奥秩父地方を通過したことが、文科省や早川マップなどにより明らかになっていますが、今回の測定からも頷けます。下にスペクトルグラフを掲載します。セシウム137のピークが際立ち、原発事故由来の放射能汚染であることが確認されます。
定点測定③BMXコースの中ほどで地上5cmのスペクトルです。セシウム134、セシウム137がはっきり確認されます。
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