測定日:2014 年11 月13日(木) 14 時50 分~ 16 時50 分
天 気:晴れ 北西の風2m ~ 4m
測定地:西城沼公園(蓮田市城637-1)
測定方法 地上高50cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
南北に広い公園です。子どもの遊ぶ場所はほぼ0.05μSv/h 以下でした。
園内を一周する遊歩道が他よりも高めですが、これは敷き詰められた白い小砂利からの自然放射線だと考えられます。
写真1 遊歩道の脇で、盛り土の下になっています。こうした部分はセシウムが溜まりやすく、ここはその影響だと思われます。
写真2 ドカンのトンネルの出口、公園の平均よりは高い値です。ここは水がたまりやすい場所のようです。
写真3 スベリ台の下で砂場になっています。砂場にしてはやや高めだと思われます。砂場は一般に0.05以下が普通のようです。
写真4 展望やぐらの上は文句なしのクールスポットです。
写真5 ジャブジャブ池では、かなり高い数値を計測しましたが、これは石の自然放射線です。花崗岩が使われていると思われます。
右のグラフは、HSFの放射線各種の簡易分析グラフです。じゃぶじゃぶ池で約300秒間測定しました。X軸の600~800の間に注目してください。セシウムの影響の大きい場合は662あたりに山(ピーク)が現れます。このグラフでフラットなのは、セシウムが他の放射線核種(自然放射線)に埋もれて見えません。
なおCs137の左右には、Cs134の山も出ますが、現在Cs137と134の比は1:3くらいなので、C137のピークで判断します。物理的にはCs137は3.11原発事故当時の90%以上が残っています。
写真6 円形の芝生地の中心、排水口のある場所ですが、空間線量は安心な値です。
写真7 公園北の外れは沼の水の排水路になっているところで、ここでは福島原発事故由来だと思われる若干高めの値を計測しました。あまり人の来る場所ではないようですが、要注意です。
写真9、10 いずれもコンクリートの上で、安心な数値です。これまでの埼玉県内での測定では、コンクリートの上というのは、どこでも低い値になります。水が流れやすく、セシウムも固着しづらいのだと思われます。
広い公園です。2時間で終えるために、早足で測定しなければなりませんでした。
北側の湿地、沼の付近がやや高い線量ですが、全体的には埼玉北部~秩父の公園とほぼ同じです。
蓮田市内の南部の根ヶ戸谷公園よりはほんのわずか低い線量となりました。同じ市内の公園でも、地形や使われている建材によってかなり線量は違うものです。また、遊歩道の内側のエリアは、どこも低い線量でしたので、子どもは、そこで遊ばせれば問題ないと思われます。
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石田隆宏 (金曜日, 20 2月 2015 07:52)
埼玉県で理科の教員をしておりました。羽生や行田は30年位前にその辺りで勤めていました。根ヶ戸谷公園は現住所から蓮田駅方面への通り道にあります。地道な活動に頭が下がります。Facebookやっています。
小泉誠 (金曜日, 20 2月 2015 11:04)
コメントありがとうございます。
蓮田も含めて利根川沿いのラインを測定したいと思っていますが、なかなか手が回りません。原発事故から4年、セシウムの多くは風雨で特定の場所に移動して濃縮していると考えられます。国や自治体の測定もだんだんなくなりつつあり、微力であっても市民レベルの継続的な測定の必要性を感じております。