測定日:2017年1月7日(土)9:00~12:00 晴れ 微風
測定地:権現堂公園(幸手市大字内国府間887-3)
測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定
1.移動測定 平均空間線量 0.054μSv/h
埼玉県の桜の名所というと必ず名前の挙がる権現堂の桜堤ですが、菜の花畑とともによく整備されています。3連休の初日ということもあり結構の人出でした。地元の人たちでしょうか水仙まつりの幟を立てていましたが、残念なことに水仙はほとんど咲いていません。権現堂という名前から、桜堤の西側を通る国道4号線(日光街道)から東照大権現ゆかりの何かあるのかと勝手に思っていたのですが、江戸時代の権現信仰に基づく地名とのことでした。そういえば深谷でも権現堂という地名を聞いたことがあります。
放射線の空間線量ですが、いくつかの特徴が見られました。この桜堤は中川に沿って、北西から南東に1キロほどの土手の上に桜が植えられています。この堤の東側は、少し高めな数値となっていました。土手の上や西側とは対照的です。一方東側でも橋を渡って最近造成されたと思われる3号公園は、0.042μsv/hと非常に低い線量となりました。
2.定点測定(60秒の平均値)
さすが観光スポットということで、よく手入れされています。道ばたに排土なのかキチンと盛られている土の上での測定で測定しました。それほど高い数値ではありませんでしたが、低くもないという感じです。
よく整備された広い駐車場です。隅に溜まり土も見受けられません。ただ全面がアスファルトではなく北西方面は芝生になっています。一部は暗渠で排水されていると思われます。当然なのですが、水は低い方に流れます。この場所は傾斜で比較的に水が溜まりやすいと思われます。放射線セシウムの濃縮が見られます。
第3公園の健康器具「ぶら下がり」の所で計測しました。最近造られた公園で、駐車場も含め全く問題ない数値でした。
この公園には子どもが遊べる遊具や場所がありません。唯一といって良いでしょう小さなお子さんたちがいる場所です。というか、小さなお子さん連れは、必ず押さえる所と思います。何でなのかわかりませんが、飼われているのはすべてヤクシマヤギです。ここも福島事故以降造られたのか、改装されたのかわかりませんが、周囲と比べても低線量でした。
水仙目当てなのでしょう、カメラマンが何人かいましたが、全く興ざめな場所でした。西側の斜面で、水仙まつりに間に合わせるように植えたと思われ、人の手も入っていますので、放射線量は問題ありませんでした。
3.まとめ
全体の放射線マップでもわかるように、放射線の濃淡がハッキリ出ている公園でした。福島原発事故からもうすぐ6年になります。事故後に造られた公園は、放射能の心配はほとんどありません。しかし、事故以前からある公園では、傾斜や排水などの関係で放射線の減衰にも濃淡があり、注意が必要な場所もあります。
以上
幸手市のその他の公園
権現堂公園(4号・3号公園)、幸手総合運動公園、千塚南公園、千塚西公園、宇和田公園
※幸手市の除染基準 地表から50cmの高さにおける空間放射線量が毎時0.23マ イクロシーベルト以上であった場合には、幸手市に報告するととも に「市町村によるガイドライン(原子力災害対策本部 平成23年 8月26日公表)」により除染を行うこと。
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