測定日:2015 年1 月11日(日) 10時50分~16時50分
天 気:晴れ 南東の風1m
測定地:さきたま古墳公園(行田市埼玉4834)
測定方法 地上高50cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
2015年、新年最初の測定は、さきたま古墳公園です。
11日は小春日の穏やかな日で、朝から夕方まで測定できました。とはいえ、あまりの広さのため全部を1日で終えることはできず、右地図の左下のさきたま古墳広場は12日の測定です。さきたま古墳広場については別ページをご覧ください。
右の地図の青丸は、0.05μSv/h以下、この色が最も多く、この公園では、不安な値はほとんど測定されませんでした。また、地図中の黄丸は大半がみかげ石が敷かれた通路です。
ウォーキングコース(駐車場~丸墓古墳~稲荷山古墳~将軍山古墳)その間に広がる広場の測定です。
地図上の緑色、黄色部分の大半は、右の写真のようなみかげ石の歩道です。自然放射線の影響で、周囲の地面や芝生地よりも0.03~0.05程度、高い数値が測定されます。
レンガ敷、コンクリートブロック、アスファルの歩道は、芝生地や土の道と比べても、特に高い数値は測定されませんでした。
それぞれ頂上での測定です。いずれの古墳も登れる古墳で、多くの人が歩いていました。特に問題となるような数値は測定されませんでした。
稲荷山古墳の北登り口と将軍山古墳展示場前でやや高い数を計測しました。
4の稲荷山古墳のほうは、グラフにセシウムの山がありませんので、自然放射線の影響だと考えられます。歩道上には黒い砕石の砂利と黒砂が敷かれていました。最近敷かれたもののようです。山頂部の階段下にも同様の砕石が敷かれており、同様の数値を測定しました。
ところが、5将軍山のグラフでは、はっきりとセシウム137、134の山(ピーク)がみえるので、これはセシウム由来の数値だとわかります。ここは古墳の山の麓で、山の土とアスファルトとの境界になっているところです。
ここに限らず、雨水が集まってくるような場所の、土とアスファルトの境では、高い数値が計測されることがあります。
駐車場、愛宕山古墳、二子山古墳です。駐車場の縁と御影石敷きの歩道なので、ちょっと高い数値がでました。二子山の周辺は土の道、芝生地がおおく、かなり低い数値でした。
写真6は二子山古墳の案内板前。最大の古墳で、ぐるりと一回りの測定にも時間がかかりました。ほとんどが0.05μSv/h以下でした。
県道77号の南側エリアです。4つの古墳を巡りました。
写真1は形象埴輪が多数出土した前方後円墳です。よく整備されていて心配な値はありませんでした。
写真7は古墳の堀がなく広々とした空間です。犬の散歩をする人を何人かみかけました。
夕方になってしまったので、広場で遊ぶ子供はいませんでしたが、安心して遊べる線量です。
写真8は写真と反対側は道路になっていて古墳の形が少し崩れています。が、一応前方後円墳です。同じく、心配するような値はありませんでした。
写真9は周堀が復元され、どこもよく整理されていました。
結論からいうと、空間線量に関しては問題のない場所だと思います。子供達がのびのびと遊べる安心できる広場があり、 園内には季節ごとに咲く花が植えられています。子供も大人も楽しめる公園のようです。
さすがに県営の施設です。ここに限らず、県の施設はどこもよく整備されています。県の除染基準は、秩父市と同じで局所的な除染基準は1mSv/hなのですが、実はもっと厳しい基準で整備しているのかも知れません。
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