場所:城山公園(埼玉県朝霞市岡3-386)
日時:2016年10月10日 14:00~15:00
天気:曇り 微風
方法:移動測定=地上5cm高、定点測定(60秒間の平均)=50cm高、5cm高
機器:ホットスポットファインダー(ポニー工業)Csl(TI)+半導体型光検出器MPPC
1.移動測定(総平均0.044μSv/h)
連郭式の平山城跡で地元では「岡の城」と呼ばれています。武蔵野台地の端に位置し北側に黒目川が流れ、自然の要塞としても築城に最適な場所だったのかも知れません。誰がいつ頃築城したのか等は不明で案内板には中世と書かれていました。山頂付近は、一の郭跡、二の郭跡、三の郭跡の表示があり、今は疎林広場になっています。西側は城山通りで、南側の裾を取り巻くように子ども広場があり、西から花と水の広場、幼児の広場、わんぱく広場となっています。北側の黒目側との間に駐車場があります。移動測定は、はじめに山の遊歩道を中心に行い、後は山を取り巻くように測定しました。移動測定の平均は、現在の朝霞市の平均レベルと思われ、特段心配される箇所はありませんでした。
2.定点測定(60秒の平均化)
二の郭の端にある四阿(あずまや)です。雨水がダイレクトに屋根から落ちる構造で、地面は雨跡が溝になって低いところに流れるようになっています。一般的には、放射能の濃縮が考えられる構造ですが、何処を測っても低く安心できるレベルでした。
花と水の広場は石を多用しているので避けて、何組かファミリーが楽しそうに遊んでいた、滑り台とブランコの中間点で測りました。清掃もキチンとされていて安心できるレベルでした。
わんぱく広場の一番北にあるアスレチック遊具のそばです。上で少年が黄昏れていました。測定値は、問題ないレベルでした。
北側斜面と駐車場の境、こういった所も放射能の濃縮が起こりやすい場所です。入念に測定しましたが、高いところはありませんでした。定点測定をしたところは、駐車場と一段高くなっている道路からの水が流れてきて土に染みこむような場所です。この公園の測定では最も高い数値を記録しましたが、問題のレベルではありませんでした。
3.まとめ
最後にマップ等には表記していませんが、黒目川に下りて橋の下を通り河川周辺も測定してみましたが、どこも低い値でした。驚いたのが水がきれいなことです。この川の北、荒川との間には、悪名高き新河岸川があり、この辺りの川は汚れているものとの先入観がありました。顕著な濃縮も発見できませんでした。武蔵野台地からせり出しているような地形は舌状台地と呼ばれるそうですが、福島原発事故由来の放射能は何処もそれほど問題になるレベルではないようです。
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