場所:朝霞中央公園(埼玉県朝霞市青葉台1-9-1)
日時:2016年10月10日 8:45~9:45
天気:曇り 微風
方法:移動測定=地上5cm高、定点測定(60の平均)=50cm高、5cm高
機器:ホットスポットファインダー(ポニー工業)Csl(TI)+半導体型光検出器MPPC
1.移動測定(総平均0.051μSv/h)
本格的な陸上競技場と野球場がメインの公園です。北西側に突き出るように児童広場があります。公園の清掃は高齢者事業団なのか多くの高齢者が担っているようで、清掃の行き届いた公園です。この日は、サッカーと野球の試合をやっていて駐車場は満車でした。一般的な利用者は、ジョギングや散歩のほか、公園を目的に集まっている人たちもいるようです。歩道部分に花崗岩ブロックの敷石を使用していましたので、移動測定はなるべく影響を受けないように行いました。花崗岩ブロックからは自然放射線が放射されます。硬いのと見た目がおしゃれなので、公園や遊歩道などの敷石に使われますが、設計者は配慮してもらいたいものです。移動測定からは特段心配になる場所はありませんでした。
2.定点測定(60秒の平均化)
近くに青葉台公園などがあるためか、祭日にしては利用者が少ないように感じました。清掃はキチンとされていて清潔感があります。一番目立つユニバーサル遊具の前で定点測定していたら小さなお子さんが近づいて「何してるの」と。「放射能を測っているんだよ」と答えると、「ふう~ん」と少し離れたおじいさんの所に戻っていきました。測定結果はこの公園からすると若干高いですが心配ないレベルでした。
おそらくサッカー少年たちは、このあたりでお弁当を広げるのかなということで定点測定しました。数値は低く心配ないレベルでした。
この公園には建物外に同じタイプのトイレが3カ所あります。放射能の濃縮が起こりやすい雨水枡を測定しました。結果はセシウムはハッキリ確認できますが、数値はそれほど高くはありませんでした。ここでは、ベンチで休んでいる人たちと、トイレ掃除をしている高齢者の人たちは顔見知りのようで、会話が飛び交っていました。そんな中、トイレ掃除の女性から声がかかりました。「そんなところにゴミ捨てちゃダメだよ」と。「放射能の測定です」、「何だ市の人ですか」、「違います。市民グループです」、今回はこんな会話があちこちでありました。おそらく朝霞市は、公園を管理(清掃)している人たちが、他市に比べて多いのでしょう。
[C トイレ裏雨水枡]スペクトルです。放射線量はそれほど多くありませんが、地上そして50cm付近も放射性セシウム137がハッキリ確認できます。
3.まとめ
この公園も隣の国有地(森)もおそらく米軍の基地跡だったのでしょう。近くに学校や公の施設が集中しています。しかも敷地は矩形に区切られているのでそう感じたのですが、小学校、中学校、高校が二カ所ずつ、保健所、体育館、税務署、市役所なども隣接しています。移動測定と定点測定でホットスポットは発見できませんでした。
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